3/20(月・祝)
四国学院大学
アートマネジメント公開講座
シンポジウム
「地域と世界を繋ぐアートの可能性」
http://www.notos-studio.com/contents/event/event/2232.html

昨年6月から始まった講座の締め括りでした。
講座の内容はこちら

四国と世界、グローカルなアートマネジメント人材育成を目的とした『四国学院大学アートマネジメント公開講座』
http://www.notos-studio.com/contents/event/event/1523.html

…………………………

◎一部
講座の概要説明と活動報告

年間を通して、
基礎講座は ほぼ月1回の全10回。

体験講座では、
演劇のワークショップや公演等の現場で
アシスタントや当日運営などを体験し、

実践演習では、
瀬戸内国際芸術祭や国際交流企画で
グローバルなスキルを、
ノトススタジオでの公演の運営で
ローカルなスキルを身につける
というものでした。

私は一部だけの参加でしたが
その他の色々な報告も聞けて良かったです。

活動内容や今後の課題など、
いくつかあげてみます。

★アーティスト・イン・レジデンス
一定期間アーティストに滞在してもらい
作品を作る事業、良かった。
今年度、外国からのアーティストも何組か。

★フィジカルイントロダクション
実際に体験してから作品を観る。
違った角度から作品を理解できる。
体を通して感じることもできる。

★瀬戸内国際芸術祭体験(小豆島)

★演劇教育の現場(小豆島)
学校教育の中でのワークショップ。
現場の先生と事前の打ち合わせにより
その学校が必要としているものがわかった。
画一的ではなく、特色が出た。
対象は小学生低学年だったが、
今後、就学前から高校教育まで
広げていきたい。

★地域の演劇の拠点づくり(松山)
演劇好きな人だけでなく
色々な人が入りやすい仕掛けの工夫。
今後、
良質なものが観られるようにしたい。
経済的自立 など。

実践演習では……
★宣伝の仕方
やり方に正解はない。
地域によっても違うので
できることを試していった。
近所へのポスティング
SNSで感想をあげるなど。

★市民劇
幅広い年代の交流があった。
プロを呼んでくる、
地元でつくる、両方必要という感想。

………………………

◎二部
シンポジウム
「地域と世界を繋ぐアートの可能性」

三重大学での講座の報告。
資料映像もあり。
講義は社会人が多いが
実践では学生中心になった。
制作期間の長さもあってか。

アートの社会的役割、
興味深かった。
劇場以外での公演について、
様々な制約など難しさも報告されていたが
必要としている人もいると思った。
そのような場面でのマネージメント力が
求められるのだろう。

質疑応答の中で出た話では………

子ども向けのプログラム大事にしたい。
どうやって広げていくかが課題。

公演の時間帯の工夫。
年代によって、来場しやすい時間帯等
あるのかもしれない。

SNSなどメディアは発達してきたが
見ていない人もいる。
必要としている人にどうやって伝えるか。

アートマネジメントの
人材育成の講座について。
専門性のレベル
どこに焦点を置くか難しい。

アートに関わる教養が必要。
色々な経験をすることも。

相手に合わせて説明できなければいけない。
地域のアートマネージャー
広い知識と交渉力が必要。
特に地方は全方位的にやらないといけない。

最後に…………

グローカル、
グローバルとローカル。
地域的なものを突き詰めていくと
世界的なものに繋がっていく。

地域にいても東京経由ではなく
世界と直結できるものを求める時代に。
東京標準ではなく世界標準で考える。
そういうものを子どもに触れさせる、
これから大切になってくること。

持続していくことが必要。
人と人とが顔を合わせて
話し合うことを通して
アートが地元に根付くように。

日本人以外の人と触れあう機会大切に。
ダンスは身体言語であり、
言葉が通じなくても伝わりやすい。
違ったものに触れることで
異なる価値観を認める体験を。

世界を感じることの大切さ。

出来てきたネットワーク
繋がりをこれからも大事に。

…………………………

大まかではありますが
このような内容でした。

今回の講座には芸術関係の仕事に
携わる方が多く参加されていました。

私はそういう立場ではないけれど、
芸術が私たちの暮らす日常に
無関係ではないことが分かりました。

同じ地域にいても
様々な価値観や事情を抱える人が
存在するのは珍しいことではありません。

すべての人に合うものは難しく
そこから外れてしまう人もいます。
色々な受け皿は考えられているけれど
なかなか受け止めきれない部分も
あると思います。

そんな抜け落ちてしまいそうなものを
受け止めたり寄り添ったりするものが
アートにはあるのではないかと思いました。

また、子育て中の者としては
演劇教育の例など、教育の中での
必要性を強く感じました。

異なる価値観の中で
どうにかうまくやっていく難しさは大人も同じ。
その歪みが子どもにも出ている気がします。

理屈ではわかっていても
どうにもならない部分を
演劇の体験を通して、
体で感じることはできないだろうか。
待ったなしの問題を何とかするために
出来ることはありそうです。

地方に住んでいると
見えないことは沢山ありますが、
自分の住む地域のことすべてが
見えている訳でもありません。

この地域ならではのものを知ることは
他との違いを知ることでもあるのでしょう。
しかし、そんな違いの中にも
繋がるものを見つけられることも
あるように思います。
違うところあり、同じところあり、
それは日本の中でも 世界でも。
地域間でも、人と人の間でも。

今すぐ一人で何か出来る程ではないけれど
色々な人が集まり
そのスキルや考えを出し合えば
出来ることもありそうだと思いました。
そして何より、衣食住と同じくらい
自分の身近な生活に必要なことが
見えてきた講座でした。

 

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