多田淳之介さんによる『演劇×美術ワークショップ』@高松市美術館1日目。

まず常設展を観る。この日は中西夏之氏を中心にした作品展と讃岐漆芸展。じっくりゆっくり作品を楽しむのは久しぶりだったので、そんな時間を得ることができただけでもうれしい。

作品鑑賞のあとWS開始。参加者の約半分が高校生。みんなジャージ姿でヤル気に満ち溢れている。しかしこの日はずっとテーブルワークだった。

まずは自分が「作品を観ながら何を考えていたか、感じていたかを思い出して紙に書く」。その後、それを参加者全員でシェア。記名していないのでわからないがおそらく高校生たちの独白のような感想がとても面白かった。“あー、わからん。はよ演劇したい。あれお父さんに似てる。結構エモい”など。「エモいってなに?」とテーブルのみんなで盛り上がったり。そのあとは「なぜ人は演劇を観るのか?」「なぜ人は演劇を観るのか?」についてグループで話し合って発表する。「うわあ、いきなり核心か!」と興味津々でみんなの意見を聞く。もはや取材に来たような気持ち。

発表のあとの多田さんの「美術と演劇は何が違うか」「なぜ演劇が生まれたのか、いつ誰がはじめたのか」という話、明確な答えを話されたわけではなく、問いを投げかけられたかんじ。

そのあと「どんな演劇が観たいか、必要か」について話し合い。ここでは“観る側”よりも“やる側”の意見が多くて、それはそれでなるほどなと。最後に北九州の健康劇の映像を観る。演劇の効用のひとつのかたち。「今日は身体を動かさなかったけど、明日は演劇をつくっていきますので」で終了。

WS後、多田さん、西村和宏さん、四国学院大の三好さんと中村くんとでごはん。「これからはこどもだよね。こどもは面白いよ」という話。あとは飲んでたので覚えてないなー(もったいない)

ワークショップ2日目。「明日は演劇をしますよ」とのことだったが、この日もテーブルワークから。

「“モナリザ”に別のタイトルをつける」「モナリザと会話するとしたら?」 解釈する必要はない。遊んでいいんだよ、という話。

その後、「音楽を聞いて“春夏秋冬”のどの季節を思い浮かべるか」 私は絶対に夏。夏のビーチでアロハのおじさんたちのバンドを見ながらビールを飲む様子が思い浮かんだんだけど、参加者の回答はほぼ均等に分かれたので驚いた。私が夏だと思った音楽で冬を感じる人がいるのか!と。

そこからは、数枚の絵を観ながら音楽を聞き、どの絵のなかにその音楽が流れているか想像するという作業を何回か。どんどん抽象的になっていく絵。様々なイメージを語る参加者たち。ここまでくると、高校生に限らず大人たちの発想も自由になっていて、聞いていてとても面白かった。

そして高校生たちにとってはおそらく“やっと”体を動かすワーク。輪になってポーズを回していく。チームでポーズを重ねていく。ひとりだけでポーズをつくっていく。ひとりでポーズをつくっている最中に多田さんが音楽を流す。歌詞のある曲。その音楽のイメージに流される人、流されない人。流されることの面白さ、流されないことの面白さ。ひとりひとりの体から見えてくるもの。チームのなかでひとりだけ浮かび上がって見えてくること。劇的なことをしてるわけではないのに“何か”に見えてくる。面白い、、、。

時間切れでバタバタとしたので最後の多田さんのコメントは簡単なものだったが、そのあとに西村さんが言った「今回のWSは、“受けたあと、絵や演劇が、受ける前とは少し違って見える”ということを多田さんにリクエストしました」との言葉に衝撃を受ける。まさにそうだ。すごい。すごすぎる。最後にきて、このWSが私にとってはWSD延長戦であったことに気付く。参加できてよかった。そんなリクエストをしてくださった西村さんに感謝。もちろん、それをやってのけちゃう多田さんにも尊敬と感謝。3月のワークショップLab.プレも楽しみだわ。