福岡から、演劇ユニットそめごころ、と言う若手劇団が来ると聞いて、シアターねこに観劇に。

 その前に所用があり、若干疲れが残った状態で観劇するようになったんだけど、「あれ、なんか目の前で起こっていることって実はかなり凄いモノなんじゃないか?今のコンディションで観ているのって凄いもったいないことをしているんじゃないか?」と感じて、もう一度観劇。

 2回目と言うことで、自分自身に新鮮さが薄れてしまったのか、1回目観た時ほどの衝撃は無かったのだけど、その分、お話しのシーンや、言葉を拾っていく。

 少女との儚い、美しいシーンと、過去の事件をモチーフにした救出作戦の重いシーンが、劇場の中で反復されていく。
そのシーンを、”リハーサル”と言う名目で、停止、再生し中に浮かし、劇中の世界と、現実の世界の境目を曖昧にする。

 床に描かれた、絵の演出が、凄く面白く印象的でした。
 同じ四角の絵なのに、私が描き、聴き、見ている素晴らしい世界だったり、閉じ込めた囲いになったり。同じ一本の線が現在と過去のはざまになり、外の世界へ通じる扉になり、私の世界が壊れていくヒビになったり。
 ラストの革命、世界の混乱のように観える、舞台上に描かれた絵も印象的。

 作品が、自分の中で形作られていくのはむしろ公演を観終わって、家に帰ってからで。
 印象に残った、言葉、シーンを頭の中で反復する度に、作中でモチーフにされた事件以外の事柄にも、イメージが繋がっていく。
 テロ、シールズ、国のこと等、近年の革命に通じる事柄に繋がり、
 盲目の少女、演出家と言った登場人物たちが、革命の首謀者、賛同者、それを見ている人、気づかない(ふりをしている)同じ時代を生きる人たちに繋がっていく。

 イメージが繋がっていくうちに、これは昔の事件モチーフの話だけでなく、現代まで変わらず繰り返されてしまっている革命、争いがモチーフの話なんだと思えてくる。(リハーサルとして、シーンが止まったり再開したりするのも、現実世界にリンクするために生きてくる演出だなと思う。)

 本当に反復する度に観えるものが何通りも出てくるので、創り手達はどこまで計算して、仕組んでいるんだろううと思って少し恐ろしくなる(笑)。

 面白い、よりも凄い、の比率が高い、良い作品でした。
 東京、福岡と公演で、作品がたくさんの方の感性に触れていくことを願います!

そめごころ2