SARPvol.10『ROMEO&JULIET』

次女と観劇
取り合えず、印象的だったところ。
書いてるうちに長くなり…
すみません、延々続きます(^^;

……………………

最初にセリフのない場面が
ずーっと続くのだけど、
それがいいなと思った。

一人、また一人と出てきては
前からいる人と目を合わせる。
その間に見えるのは
好意であったり
けげんな感じだったり。
体の動きでも 同調や反発や
お互いの間にある気持ちが
目で見てわかる。

次女いわく、
しゃべってないのに言葉が
聞こえてくるみたい。
気持ちが目に見えたのだとか。

小さい子どもなら
そんな姿をよく見かける。
でも大人だと
気持ちをそのまま言葉や動きに
出す機会が少ないので
時に難しく感じてしまうことがある。

特に今の自分は、
大勢の中にいて
言葉でやりとりすることに不安がある。
自分と周囲との調整が
すんなり出来ない…というか
頑張らないと上手く出来ないかも
しれないという不安にかられる。

なので、あんな感じの
コミュニケーションは
気負いなく出来そうな気がして
いいなと思ったわけで。
見ているだけで
何だか じわ~とくるものがあった。

どうなるんだろう
何が始まるんだろうと
目が離せなくなった。

人が集まり輪になって
色々な人が来るたびに 波が起き
色々なやりとりが続くけど…
そのうち馴染んでいくように
見えたのが 嬉しかった。

大きな人の塊が 少しずつほどけて
誰かと誰かの ふれあいが生まれ
そこに好意のハイタッチ…
広がっていく様子が微笑ましくて。

でも、そんな中にハッとする
違うものが見えてドキッとした。

なぜ?相手を叩いてる人がいる。
すると相手は叩き返して…
逃げる相手を執拗に追う。
そのうち人ごみに混ざり混乱し
違う相手を叩いてしまう。
違うのに……
そこから黒いシミが広がるように
暴力の連鎖が止まらずに
乱闘の渦と化してしまった。

すごく悲しくて悲しくて。
泣けてきて。
こんな長い時間をかけて
繋がってきたものが
あっという間に
断ち切られような気がした。

対立する2つの塊は
両端に分かれて…

そこから
ロミオとジュリエットが始まった。
対立する2つの家の物語。

ロミジュリは一昨年の夏から秋に
次女が舞台に参加させてもらい
取り組んだ お話。

稽古などで
耳に馴染みのあるセリフも沢山。

でもちょっと違ったのは
しんみり悲しみに浸る感じじゃなく、
体力の限界に挑む(笑)ような
動きやダンスの中から
絞り出されるセリフ(絶叫系)だった。

おお……
圧倒され駆け抜ける2時間。

そう、悲劇には変わりないけど
鳴り響く教会の鐘が
弔いでもあり 祝福でもあるような
そんな気がした。
うまく言えないけど。

真っ白い、広々とした
スケートリンクのような舞台は
キャンバスか スクリーンのよう。
色々な色に染まったり
光の模様が走り回ったり
見ている自分が浮かんで
いるようにも感じたり。

撒き散らされた
白い花びら 赤い花びら、
血の赤にも見えたけど
次女は 赤と白の
祝福にも感じたのだとか。

一部のセリフの言い回しが
ちょっと謎で、
何だろうなぁと思い巡らす
ところもありつつ、目でも楽しみつつ。

舞台は広~い平土間
それを両側2列で挟む客席。
同じ高さで近さも感じて
自分も体力を使ったような
疲労感(笑)?もある舞台だった。

……………………
アフタートークでは
演出の多田淳之介さんと
四国学院ノトススタジオ
芸術監督の西村先生とのお話。

演劇コースの学生さんの中での
オーディションのことや
これまでの演出と違うところなど
興味深いお話が聞けた。

やはり演出家によって
カラーが違うようで、
四国学院にプロを招いて作られる
舞台作品も 様々なのだと。

今まで色々観てきたけれど
どの演出家も言うのは
観る人は自由でいいということ。
これといった決まった答えはないので
自分はこう見える…でいいと。
何でもありだから、ということだった。
それは嬉しい!

捕らわれまいと思いつつも
こうでなければ…という方向に
何とか合わせようとする日々に
息切れしている この頃なので……
これほどの解放感は ない(笑)。

romo