四国学院大学身体表現と舞台芸術マネジメントメジャー 三期生
卒業公演「ぺちか」

--とあるカラオケの1室に集まった女性たちは
  社会活動団体“ぺちか”のミーティングを行っていた。--

潔い舞台だった。

去年の2期生による初めての卒業公演の印象がとても強く、
「卒業公演とはああいうものだ」という勝手な思い込みを
見事に裏切ってくれた、そんな芝居。

去年の卒業生が見せてくれたのが「ありのままの自分たち」なら、
今年の卒業生はそれを「虚構の世界に潜ませて」見せてくれた。

出てくる登場人物は、1人を除いて、「少数派」に区分される人たちだと思う。
(「マイノリティ」という言葉は、別の意味合いを含むので使わない)
彼女たちは集団で寄り添って、指導者の元、禁欲的に生きている。

そういえば、今回の卒業生が生まれたのがまさに94年頃じゃないだろうか?

けれども、カラオケの1室に集まった彼女たちは、社会を転覆させるようには見えない。
彼女たちの理想は、もっとささやかなもののように見える。

でも本当はささやかなんかじゃないんだ。

彼女たちが抱いている社会での生きにくさは、
去年の卒業生が抱いていた「恐れ」に共通するのだろう。

一足先に「社会人」になった私たちは、
そして、まがりなりにも「演劇人」として活動する私は、
彼女たちに何か言ってあげることができないのだろうか?

と、言うべき言葉は思いつかないまま、帰路についた。

こんな〆かたで申し訳ないのだけれど、
3期生のみなさん、卒業おめでとうございます。
今後の活躍を期待しています!

ペチカ