文章短くするためにワードでレポートを書き始めたら、自己完結してそのまましまい込むという悪癖が・・・。しかも、もともとがカオスな妄想のためちっとも短くない。つらい。

ぺピン結構設計「パラダイス仏生山」9月21日月曜日の回。

この企画、パンフレットに「仏生山の記憶をたどる演劇まちあるき」とあるように、参加者が集合場所に集まり、町歩きをするというもの。

事前に、上演は、集合場所に私たちと同じようにやってきたカップルがふとしたことでケンカをしてしまう、というところから始まる・・・ということを知らされていたので、「うーん。ウソで喧嘩している人たちと同行するのか・・・それは・・・緊張するなあ・・・」、と心配していたのですが、最初は同じ参加者として存在していたカップルがいつの間にか「まちあるき」をする私たちの路上に現れるトリックスターのような存在に変化する仕掛けが、ちゃんと仕掛けられていたので、ストレスなく楽しむことができました。

「まちあるき」の、ツアーガイドさん役の方は終始うっすら笑みを浮かべた謎めいた男性で、この人も面白かったなあ。

良い天気の中、田んぼの畔を歩き、路地を歩き、用水路の脇を歩き、参加者にはともだちのなおみさんもいたので、まるで遠足のような楽しさでした。

仏生山在住の方が自身と町についてのエピソードを話しつつゆかりの場所を案内してくださいましたが、コースによって案内してくださる人は違うようです。私たちのコースは「バッハ先生の孫」と「三角公園の遊びの天才」でした。

また、ところどころで喧嘩したカップルのカレシさん役の俳優さんが笛やピアニカを演奏していて、やたらと素晴らしかったので驚いていたら音楽家さんだということでした。

地元の婦人会の方のお接待も嬉しかったです。虫よけスプレーふってくれたり・・・。人に虫よけスプレーふってもらったのって何十年ぶりだろう・・・。

帰りは終点の神社の境内で現地解散だったので、駅に向かいながらなおみさんと「参加型」ってはやってんのかなー。みたいな話をしました。ことでんスリーナインのことだったのかもしれないけど、5月の劇団衛星の「珠光の庵」や8月の東京デスロックの「Peace~」も、結構参加したよなあ・・・。

ぺピン結構設計さんについての情報をほぼ持っていなかったので帰って調べてみると、横浜を活動拠点とするカンパニーで、「場所」から立ち上がる演劇製作にこだわり、高松のほかにも仙台、北九州などにも行っていらっしゃるそうです。

「地方」とか「地域」というよりも、「場所」。つい同じようなものとして捉えて、スルーしてしまいそうになったのですが・・・。
冒頭のところでカンパニーの方が、仏生山町の重力の話をしてくださったんです。不思議大好きな私は普通に食いついたんですが、今思うと徹底してるんだなあ・・・。

「場所」ってしっかりしているようで、不安定。仏生山町が周りの土地よりちょっと重力軽いみたいに。昔あったものが嘘のようになくなっていたり、今あるものもいつなくなどういう場所であれ、そこに私が立っていたら、ここは存在し、ここにいる私も存在し、私たちも存在する、そこは疑いようがない。場所を思い、そこに立つことを感じることは、「あれもこれも不安定で不確かで人の存在も何だか根無し草的で、すべてがあやふや・・・」という事態をそういうものとして一旦受け入れるという作業なのかも。

「パラダイス仏生山」の物語は、喧嘩をしていたカレシさんとカノジョさんが再び出会って、一緒に歩き出すところで終わります。
ここをひとつそういうことで受け止めること、閉塞感なんて言葉が時代の空気を表現する言葉として使われるようになって随分立つように思いますが、突き破って進んでいくのに必要なのは、強い破壊的な力ではなく、こういうことなのかも、なんてことを思ったりしたのでした。

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