劇団回転木馬さん第5回公演「シグナルとシグナレス」「土神と狐」を観てきました。

場所は、志度音楽ホール研修室。客席が30強くらいの小ぢんまりとした空間で、いい雰囲気でした。

作品は宮沢賢治の「シグナルとシグナレス」と「土神と狐」。

「シグナルとシグナレス」は擬人化された本線の信号機シグナルと軽便鉄道の信号機のまっすぐな淡く切ない恋の物語。「土神と狐」は、きれいな樺の木を巡っての恋物語ですが、ドロドロした部分がある作品でした。

樺の木を喜ばせようと嘘をついてしまう狐と、嫉妬に狂う土神。土神は神様なのに、ドロドロしたものを抱え込み、ストーカーのようになってしまう様が辛く、人の業というか、どうしようもない悲しさを感じました。狐もまたしかり。嘘をついてしまって、どうしようもなくなって・・・。ラストはまさか!と息をのんでしまいました。賢治の時代も今も、恋だの愛だのにまつわる人の心情やら行動は変わらないものだと改めて思いました。

この二つの作品が、実は、ラストでクロスしていくという構成。

賢治の世界にどっぷり浸れました。奇を衒ったところが一つもなく、観ていて気持ちよかったです。

これからの公演も楽しみな劇団です。