ご縁がありまして、丸亀高校演劇部の練習を見学させてもらいました。

(高校演劇って、「稽古」じゃなく「練習」ってかんじだよねー。
 私もそうだった。ちなみに、「舞台」じゃなく「ステージ」ね。)

ちなみに、丸亀高校演劇部は、今度の8月に開催される全国大会への出場が決まっています!
四国代表です! すごいんです!

通しを見せてもらいました。
すごかったです。
しかしそれに匹敵するくらい、すごいことがありました。

何がすごいって、体育館のステージで練習してるんです。
それの何がすごいの、と思われるでしょう。
ステージです。ステージ“だけ”で練習しているんです!
ステージの前の端までが演劇部。
そこから向こうは卓球部。

カコンカコンカコンと響く球の音…
時々飛んでくる白い球…

演技中も球は飛んできます。でも無視。
ステージの端に貼りついて演技をチェックしている裏方さんの
背中にも球は当たります。でも無視。

はっきり言って、過酷な環境だと思いました。

しかし…!
部員のみんなの真剣な表情を見て、そんなことは
大人のワガママなんだなあと思いなおしました。
ガタガタ言ってすみませんと。

というよりむしろ、その過酷な環境を逆手にとっているのではないか
とさえ思えてきました。

とにかく集中力がすごいんです。
ああいった賑やかな状況では、演技をするのも、
それを他の役者たちと共有するのも、
それをまたスタッフみんなで共有するのも、とても難しいはずです。
でも彼らは、ものすごい集中力で芝居を作っていました。

私は、芝居というのは、幕開けの一言目のセリフからはじまって、
それを次の役者が受け取って(もしくはわざと受け取らずに)、
その上に自分のセリフを乗せてまた次の役者に回す(もしくは乱暴に奪い取られる)、
そういう作業の積み重ねによって高く積みあがったものを眺めて(もしくは壊して)、
最後にみんなで喜ぶ、悲しむ、怒る、苦しむ、笑う。
そういう作業だと思っています。
集中力の必要な作業です。

丸亀高校演劇部のみなさんは、
その過酷な状況から自ずと鍛えられた高い集中力によって、
「密度の濃い」作品を創り上げているように感じました。

そう、芝居そのものも「密度が濃い」んですよ。
高校生の日常の話なんですけどね、
そこに出てくる高校生たちのワチャワチャした姿や、
名前だけしか出てこない人、物、場所、などが
役者たちの集中力によって、そこに見えるんです。
いいなー、楽しそうだなー、私も交りたいなー、と思いました。

最後にひとつ。
部員のみんなが作ったという「今後のプラン」(芝居をどういう方向にもっていくか)
をチラッと見せていただいたのですが、これが!
図や矢印やグラフが多用されていて
「ビジネスパーソンの企画書か!」と唸ってしまいました。
さすが丸高だわ…

丸亀高校演劇部のみなさん、ありがとうございました!!!
全国大会、がんばってください!!!

■第61回 全国高等学校演劇大会(ひこね市文化プラザ)
2015年7月31日(金)
香川県立丸亀高等学校『用務員コンドウタケシ』豊嶋了子と丸高演劇部 作

◎丸高演劇部のブログ http://marukou-drama.jugem.jp/

写真は体育館横の入口。
伺ったときにはすでに全国大会出場は決めてました。

2015-04-17 16.10.43