山の手事情社「テンペスト」行ってきました~。面白かったですよ!

そおねえ、私毎回感想がマニアックだと言われるんですが、多分一般化して何かしゃべるのが苦手なんでしょうなあ・・・めちゃめちゃ個人的な感想だからあれだよな。ま、いっか。

パンフレットにも「人は許されない」ってなことが書いてあって、で、多分そのことを軸に悪夢のようなめくるめくビジュアルの世界が展開されるのですが、心の広さとはあまり関係なく私は許しちゃう人なので、「わーん!!プロスペローさん大変だああ!!」と、おかーさんのような気分で観てしまいました。

うーん、多分自分で自分を許すことってそれこそ死んでしまわないとできないんじゃないかって、思うんだよなあ。だから、そこにはまり込んでしまうと、大変なことになっちゃう。その大変なことが目の前で展開されてるんですから、結構な壮観です。

 微妙に政治に疎くて弟の計略により追放されたのを、魔法で仕返しをしようとして、なんだか大変なことになっているダメダメなプロスペローさんですが、もちろんビジュアル的にはとてもかっこよかったです。私は「ミスター味っ子」の味皇みたい~!!と言っていたのですが、だれも賛同してくれませんでした。・・・だれか賛同して。かっこいいよね?味皇。

 しかししかし!キャリバンさんもビジュアルとってもナイスでした。全身網タイツで。でも網目がすごくでかいので、基本全裸です。そうなると気になるのが股間ですが、これがまた絶妙な面積の布で隠れている!!ナイス布!!攻めてるのに何かユルいなんて素敵すぎ。

・・・キャリバンはもともと好きなキャラクターなんです。プロスペローに占領された島の先住民である野蛮かつ邪悪な異形の者ということですが、間抜けでわりと純なヤツです。魚臭いのはちょっと嫌だけど、キャリバンと愉快な仲間たちの三莫迦トリオはとにかく楽しい!含みがないので図らずも(もちろん台本だから図っているんだけど)セリフもロマンティックだし。

 最後、報復と和解の後、プロスペローは魔法の杖を折って引退宣言をするのですが、ここでもプロスペローは山の手プロスペローでした。私は、プロスペローって魔法を失った後は絶望を生きるんだと思っていたんだけど、多分死んじゃうんだなあ。これ。

シェイクスピアの引退宣言とも解釈されるシーンなのですが、表現する人はやっぱり自分とシンクロさせるのね・・・そうすると魔法とともに死んでいくってことになるみたい。日々オバサン化していく私は「馬鹿言っちゃいけません。好き嫌い言っちゃいけません。所詮単なる人間である運命からは逃れられないのよ。」っなんてえらそーに言っちゃいそうですが、そういう我儘とストイックさで、創造の空間は緊密で危うい均衡の上に成り立つものなんだな・・・とちょっと切なくなってしまいました。

・・・ああ!もう!また感想が長くなってしまった。ま、いっか。上京中の微妙な写真たちをアップしたかったのですが、もー気力が萎えてきたので一先ず寝ます~おやすみなさい~。